インドの手仕事によるファッション・雑貨のお店
Kelly Craft(ケリー クラフト)
創の実 自由が丘
JIYUGAOKA
OWNER
有賀 千加子
ARUGA CHIKAKO
心地よさと鮮やかな彩りの、インド生まれのファッションで日本の女性を幸せに。
綿や麻、シルクなどの天然素材を用い、鮮やかな色彩や柄、刺繍が特長のインド製ファッション。高温の気候の中で育まれた、肌触りが良く生地をたっぷりと使ったデザインは、日本の暑い夏にも適しています。
PICK UP

鮮やかな色彩だけでなく、天然素材ならではの肌触りのよさも魅力
鮮やかなグリーンのワンピースに、イエローのストールをコーディネートしました。(写真右)アイボリーのキャミソールワンピースには、華やかなゴールドの刺繍が施されています。(写真左)生地をたっぷり使ったデザインのため肌にまとわりつかず、暑い夏でも心地よく着用いただけます。
また、Tシャツやジーンズと合わせるレイヤードスタイルで、春や秋にもお楽しみいただけます。ストールは差し色としてコーディネートに取り入れられるほか、冷房の効いた夏のオフィスでは肩にかけて羽織りものとしても活用できるなど、1枚あると重宝するアイテムです。
OWNER INTERVIEW

有賀 千加子
ARUGA CHIKAKO
すべての女性に、色鮮やかな装いを。インド生まれのファッションを提案していきたい
身に纏うたび心まで明るくなる、インドの手仕事が生んだ一着
これまでアパレル業界で、デザイナーやOEM(他社ブランドの製品を自社工場で生産すること)の生産・営業担当として、幅広いものづくりに携わってきました。中でも心惹かれてきたのは、刺繍が施されたものや、美しい色使いが印象的なブロックプリントの洋服や雑貨です。
30年に及ぶキャリアの中で大切にしてきたのは、配色や柄の組み合わせによって、着る方の魅力を最大限に引き出すものづくりでした。
そんな中で出会ったのが、インドの洋服や雑貨です。手仕事のブロックプリントならではの独自の配色や刺繍使いには、日本製のものとはひと味違う魅力があります。日本では、年齢を問わず黒やベージュを基調としたコーディネートをされる方が多く、それも素敵ですが、もっと華やかな色合いを身につけてもよいのではないかと常々感じていました。特に大人の女性ほど、鮮やかな色を選ぶことで肌映りがよくなり、何より身に纏うだけで気持ちまで明るくなるものです。インド製のブロックプリントの洋服は、綿や麻、シルクといった天然素材を中心とした生地をたっぷりに使ったデザインが多く、暑い日本の夏でも快適に過ごせます。また、体型を問わずお召しいただけるのも魅力です。
「インドの手仕事から生まれた洋服を通して、日本の女性を幸せにしたい」という思いが次第に強くなり、起業を志すようになりました。
2年ほど前から起業セミナーにも通い始め、1年前からは休日を利用してフリーマーケットやマルシェに出店。インドで仕入れた洋服や、インドの布や刺繍リボンを使って自身が手作りした携帯ストラップやヘアバンドなどの小物雑貨を販売してきました。そんな中、SNSを通じて東京都チャレンジショップ「創の実」(以下「創の実」という。)のことを知りました。初期費用を抑えて出店できるのなら応募するしかないと思い、吉祥寺と自由が丘の両店舗の現地見学会に参加後、応募しました。そして、2026年1月、自由が丘に『Kelly Craft』をオープンすることができました。
インドには少ない冬物衣料を探すといった苦労も
アパレル業界で長年働いてきたこともあり、企画や生産管理は得意としていましたが、店舗のディスプレイについてはほとんど経験がありませんでした。そんな私に対し、東京都中小企業振興公社から派遣されたコンサルタントの方が、商品の展示数やディスプレイのポイント、さらには備品の購入先に至るまで丁寧に指導してくださいました。きめ細やかなサポートに、大変助けられています。
コストを抑えられるという金銭面でのメリットもありますが、こうした実践的なアドバイスが開店準備に大いに役立ち、その分、販売や仕入れに注力することができました。
苦労している点としては、衣類の多くが小ロット生産のため安定した仕入れが難しいこと、またインド製の洋服は夏物が中心で、日本の冬場に販売できる商品が限られることが挙げられます。そこで、これまで築いてきた人脈を活かしてインドの工場と交渉し、現在はキルティングのリバーシブルジャケットや厚手のブラウスなどを店頭で展開しており、いずれもご好評をいただいています。
そうした苦労もありましたが、念願だった自分の店を持つことができ、大きなやりがいを感じています。オンライン販売も行っており、今後は売上向上につながるよう、さらに充実させていきたいと考えています。また、SNSでの積極的な情報発信によって集客力を高めるとともに、一人でも多くのリピーターを増やしていきたいと思っています。「創の実」では、私を含め3事業者が同時期に店舗をオープンしました。分からないことや不安なことがあっても気軽に相談でき、店舗運営に関するさまざまなアイデアを共有できる環境があります。「一人ではない」という安心感は、「創の実」ならではの大きな魅力です。
次の出店者に、いいバトンをつないでいけるように
「何かビジネスを始めたい」「自分のお店を持ちたい」と、起業を考えている方は多いと思います。そんな方にお伝えしたいのは、まずは一歩踏み出し、挑戦して欲しいということです。私は地元の区が主催する起業セミナーに参加し、ノウハウを学びました。そのセミナーでは、同じく起業を目指す多くの仲間と出会うことができました。今回「Kelly Craft」をオープンした際にも、お花を贈ってくださったり、初日に足を運んでくれたりと、多くの仲間に支えられました。こうしたネットワークの存在が、大きな励みとなっています。一歩踏み出せば、景色は必ず変わります。挑戦する人の周りには、応援してくれる人が集まります。ぜひ勇気を持って、自分の夢に向かって進んで欲しいと思います。
また「創の実」には、チャレンジショップでの出店を経て、ご自身のお店を構えている卒業生が数多くいらっしゃいます。私たちより前に出店されていた先輩方とも交流する機会があり、細やかなアドバイスをいただくなど、大変参考になりました。出店時に使用されていたトルソーを格安で譲っていただき、「Kelly Craft」のディスプレイに活用させていただいています。先日は、以前の店舗(『古きを訪ねる花起や』)が「創の実」を卒業されたことをご存じないまま来店されたお客様が、「Kelly Craft」の商品を手に取ってくださいました。こうした"思いがけない出会い"に恵まれるのも、この場所で先輩方が積み重ねてこられた確かな実績があってこそだと、深く感謝しています。私も「創の実」で多くの経験を積み、その成果を次に出店される方へと伝えていくことで、この場所のバトンをつないでいきたいと思っています。
PROFILE
アパレル業界で主にデザイナーとして30年以上にわたり活躍。色の組み合わせや刺繍など、手仕事を活かした服づくりを得意とし、その視点からインド生まれのファッションに注目する。「インド製品の持つ鮮やかな色彩で、日本の女性を幸せにしたい」との想いから起業を決意。セミナーへの参加やイベント出店を重ねる中で、SNSを通じて「創の実」の存在を知り、応募を決めた。2026年1月、インドの手仕事と天然素材の魅力を伝える洋服・雑貨店『Kelly Craft』をオープン。