季節の花とデコレーション、フランスアンティーク雑貨のお店

Le Petit SOleil(ル プティ ソレイユ)

創の実 吉祥寺

KICHIJOJI

OWNER

金澤 直美

KANAZAWA NAOMI

生花からリース、ドライフラワーまで。日常を彩るさまざまな花を届けたい。

「小さな太陽」という意味をもつ、生花やブーケ、雑貨のお店、『Le Petit SOleil』。そのモットーは「いつも心に太陽を、手には花を」花でお客様の小さな太陽になれたらという想いが込められています。もし日常の中に花があったら、毎日はもっと豊かになるはず。『Le Petit SOleil』では生花だけでなくドライフラワーやリース、さらに贈答用のブーケなどを通して、お客様の毎日に彩りをお届けします。

PICK UP

ドライフラワーなどで装飾を施した流木シリーズが人気です

流木をドライフラワーやプリザーブドフラワーでデコレーションした流木シリーズ。流木はヨーロッパ在住中に、南仏コートダジュールなどの海岸に行った時に採取しました。何か花と融合させてオブジェにできないか?と試行錯誤して出来上がった作品。置物として飾っていただいたり、フックが付いたタイプもあるので壁に掛けてもらったりと様々な楽しみ方をしていただけます。他ではあまり見ることのない商品なのでお客様の注目度も高く、S、M、Lの3サイズともに人気の商品です。

OWNER INTERVIEW

金澤 直美

KANAZAWA NAOMI

日本とヨーロッパで身につけた知識と経験を活かして、多くの人に「花のある生活」を届けたい

自分の知識や経験を凝縮させたお店ができました

 学生時代からの夢だった自分のフラワーショップ。その夢を、東京都チャレンジショップ「創の実」(以下「創の実」という。)で叶えることができました。『Le Petit SOleil』は生花やフラワーギフト、ブーケ、アンティーク雑貨などを扱うお店。私はこれまで生花店に勤務したり、花について深く知るためにドイツに留学し、マイスターの下で修業したり、現地の専門学校で学んだりしてきました。またその後はフランスへ渡り、花を使ったウィンドウディスプレイなどの制作をメインに経験してまいりました。このお店には、そうした私の長いヨーロッパ生活での知識と経験が凝縮されていると思います。

 展示・販売しているのは生花や鉢ものなどの草花類、加えてヨーロッパで私が買い付けてきたアンティークのお皿や小物、雑貨類です。またブーケや贈り物用のアレンジメントはご注文頂いてから市場に行き、新鮮でその日1番美しい花をチョイスして制作しています。私が花について学んだドイツは、たくさんの種類の針葉樹を使ったリース作りが盛んなことで知られています。「創の実」でお店を始めたのが12月だったこともあり、多くのお客様に私の作るドイツ仕込みのクリスマスリースを見て頂く事ができました。

ですが、生花は生もの。「売れ残ったらどうしよう」という悩みは、開店前から感じていました。そしてこの悩みは、開店してからも脳裏を離れることはありません。そこで対策として考えたのが、売れ残った場合でもドライフラワーにして利用できるような花を中心に仕入れるということ。ドライフラワーを花束のようにまとめて逆さに吊すスワッグ。生花として仕入れた花を使ってスワッグを作ることで、なるべくロスを出さないよう心がけています。

ワンオペは大変、でもそれ以上にやりがいが

 花屋での勤務経験は長年あるものの、帰国後はお客様のご要望を伺い、自宅兼アトリエで制作した花束やアレンジメントを納品していました。そのため、今回「創の実」に出店するにあたり、実店舗をどうレイアウトし、見せる店舗に作り上げるかが不安の一つでした。開業までの準備期間、商品の展示方法をどうするのか、そのための什器は何がいいのかなど、課題は山積。それらに丁寧に対応してくださったのが、公社が派遣してくださるコンサルタントの方でした。

 お店のレイアウトについてアドバイスをいただいたり、「この壁、ちょっと寂しくない?」といったご指摘もたくさんいただき、何とかお店らしい雰囲気にまとめることができました。また私自身はあまりパソコンに詳しくなく、表計算ソフトなどもほぼ使ったことがなかったため、会計のノウハウから書類の書き方まで、色々と教えていただきました。もし一人で出店準備をしていたなら、自分のやっていることが間違っていないだろうかと不安になっていたと思います。いつでも相談できる環境があるということは、大きな安心感になりました。

また、実際にお店を始めてみて、自分一人でお店を切り盛りしていく「ワンオペ」の大変さも実感しています。早朝4時に起きて市場に行き、そこで花の買い付けをしたら一旦自宅へ戻る。朝食の支度をして子どもを学校へと送り出すという毎日。そして花の水揚げ、開店準備が終われば、お店に立ち接客をしながらブーケやリースを制作し…、というように、休む暇もありません。それでもお店の前を通りかかった方が興味を持たれて入店されると、もうそれだけで嬉しいです。店内は私が選んだ生花や作ったスワッグ、気に入って海外で買い付けてきた雑貨などであふれているので、それを見て「こんな可愛いのがある!」、「これ素敵!」と喜んでいただけると、「創の実」に出店して良かったと強く思います。

起業が初めてのオーナーが集まっている点も強み

 「創の実」は公社からの手厚いサポートがあり、初期費用や家賃などを抑えて出店できる点に魅力があります。ただそれだけでなく、私と同じようにスタートを切るオーナーが他にもいるという環境も大きな強みです。同じタイミングでお店を始めたわけですが、みんな手探りの部分もあり、分からないことはお互いに相談したり、助け合ったりしています。私のお店で花のワークショップをされた後、「喫茶ヒロミブックス」さんでお茶をしてくつろいで帰られたり…と相互作用が生まれています。異なる個性のお店が集まっていることも、「創の実」全体としての強みなのではないでしょうか。

 「創の実」は、出店期間が半年、または継続審査を経て最長1年と決まっていますが、できる限り1年間続けたいと思っています。店舗運営のコストを抑えることができるこの期間に、さまざまなチャレンジをしたいです。「こんなものを作って置いておいても、売れないんじゃないかな」といった作品を、試しに陳列することもできます。どんなものがお客様の目を引くのかを、この期間にしっかりと見極めるつもりです。そして「創の実」を卒業した後も、花のある毎日を提供できるよう、きちんと対面で接客できるようなお店を持てたらいいなと思っています。

かつての私のように、「お店を持ちたいな、でも自分には無理だろうなぁ」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。確かにお店をずっと維持していくことだったり、家庭との両立だったりと、夢を諦める理由はいくつでも見つかると思います。けれども初期費用を抑えられて専門家からのアドバイスももらえる環境なら、「自分のお店を出したい」、「好きなことを形にしたい」というモチベーションだけで始めても大丈夫。きっと「創の実」が、その夢を後押ししてくれるはずです。

PROFILE

学生時代に結婚式場でのアルバイトを経験。美しく花で彩られた会場装花やブーケを目の当たりにし、将来は花に関わる仕事に就きたいと思うように。大学卒業後、一度はベンチャー企業に就職したものの、花の仕事が諦めきれず、都内の老舗生花店で勤務をスタート。数年ののち、もっと専門的な花の知識を身につけたいと思い、日本とドイツで花の専門学校に通う。2015年に渡仏しドライフラワーを中心にパティスリーやネイルサロンなど店舗のウィンドウディスプレイを手がけるように。2024年に帰国し自宅でブーケやアレンジメント制作などの依頼を受けていたところ、「創の実」の電車広告を見かけたことで、「いつか自分の店を開きたい」という学生時代の夢が再燃。初期費用をおさえてお店が持てると知り応募を決意、2025年12月、『Le Petit SOleil』をオープン。