伊勢志摩産あこや真珠のアクセサリーショップ
Shizuku Pearl
創の実 自由が丘
JIYUGAOKA
OWNER
安原 ちひろ
YASUHARA CHIHIRO
ずっと愛用していただける高品質な真珠を、お求めになりやすい価格でご提供。
決して派手ではないけれど、その上品な美しさが魅力の真珠は、
日本を代表する宝飾品として世界的に知られています。
実家が三重県・志摩で養殖真珠の加工を行っていることもあり、
いつかは真珠を扱うお店を開きたいと思っていました。
『Shizuku Pearl』で特に力を入れているのは、「バロックパール」
と呼ばれる丸くない市場価値が低いと判断された真珠です。
真珠加工場で眠っているこれらの真珠を上手く組み合わせることで商品化し、
手頃な価格でお届けしたいと考えています。どの真珠も、品質は折り紙付き。
ずっと愛用していただけるアイテムを、気軽にお求めいただけます。
PICK UP

世界に二つとない形状も、魅力の一つです
真珠は貝の中に核を入れ、それを育てていくのですが、その過程で丸くならず変形したり、2個の真珠がつながって雪だるまのような形になることがあります。このピアスとネックレスも、そうした「バロックパール」と呼ばれる真珠を用いたアクセサリー。同じ形状のものが二つとない希少性と通常よりもリーズナブルな価格が魅力です。真珠は数年かけて養殖するのですが、これまでは変形した真珠はあまり製品化されませんでした。そうした真珠をお客様に喜んでいただけることは、とても嬉しいですね。
OWNER INTERVIEW

安原 ちひろ
YASUHARA CHIHIRO
このお店をきっかけに、真珠をもっと気軽に楽しんでいただけるように
市場価値の低いバロックパールに着目
日本の三大発明にも数えられることの多い、養殖真珠。宝石のような華美な輝きはなくともその上品な輝きは、世界的に知られています。私は、実家が真珠加工業を長年営んでいることから、真珠が身近な環境で育ちました。そのため幼少期から、いつか真珠のお店を開きたいという想いがありました。大学卒業後は住宅機器メーカーに就職しましたが転職して、実家の真珠の卸の仕事をしました。出産を機に退職して、その後は企業の事務や経理として働いてきました。そんな日々の中でも、真珠に関わる仕事にもう一度就きたいと考えていました。特に私の頭の中にあったのは、なかなか売り物にならず加工場で眠ったままになっている「バロックパール」と呼ばれる真珠でした。

バロックパールとは、歪な形状の真珠のことを指します。養殖真珠は貝の中に複数の核を入れて真珠へと成長させるのですが、核同士が固着した変形した真珠に成長することがあります。こうしたバロックパールは製品に統一性がないため、市場価格も低いこともあり、流通せずに眠ったままになることが多いです。このバロックパールを使って、手頃な価格で真珠を身につける楽しさを感じてもらいたい。お客様にとっては真珠を身につけるきっかけにもなる。それが今回の出店のきっかけです。
カジュアルにも使える真珠の良さを伝えたい
そもそも私が起業を決意したきっかけに、東京都チャレンジショップ「創の実」(以下「創の実」という)の存在があります。自由が丘の近くに住んでいることもあり、「創の実」自由が丘店のことはオープンした時から注目していて、毎年どんなお店がオープンするのか楽しみにしていました。つい最近まで「創の実」に出店していた『Gaoka Wanco』の店主の寺門さんや『M FLORA』の店主の宮内さん、『青熊書店』の店主の岡村さんに自身の出店にあたり必要なことなどを相談していました。皆さん、後輩を指導するように親切に教えてくださって、まるで部活動のようでした(笑)。もちろん公社の方のサポートがあり、開業資金が抑えられる点も大きな魅力で、家族の理解を得る際にも役立ちましたね。
店名の『Shizuku Pearl』は、バロックパールの一つである雫型の真珠が由来です。ティアドロップ型のその形状がとても可愛くて、子どもの頃から好きだったので、迷わず店名にしました。

お店では志摩の加工場から直接仕入れている、優れた品質の国産あこや真珠のみを取り扱っています。バロックパールだけでなくきちんとした真珠も扱っていますが、中心となる価格帯は3,000円台から3万円台と、手頃な価格になっています。もちろん「もっと上質なものが欲しい」というご要望があれば、真珠加工場から取り寄せることも可能です。国産のあこや真珠と聞くと、フォーマルな場所用と思われるかもしれませんが、ジーンズなどのカジュアルなファッションにもすんなりとフィットするのが真珠の魅力です。真珠については誰にも負けない知識があると自負していますので、コーディネートのコツから普段のお手入れ方法まで、どんな疑問にもお答えします。
お店を開くって、言葉にできないくらい感動的な出来事
オープンしてまだ間もないのですが、公社の方にはいろいろと相談に乗っていただいています。真珠の入手ルートや知識には自信がありましたが、店舗運営に関しては全くの素人なので、効果的な商品レイアウトや品揃えのポイントなど、手取り足取り状態で教わりました。また経理の経験があるのでお金の流れなどは把握できるのですが、商標の取り扱い方など、想像もしなかったことにも注意を払わなければいけません。「公社の方がいて本当に良かった」と、日々感じています。

その一方で、始めてバロックパールを見たお客様が「こんな真珠もあるのね」と興味を持ってくださってご購入いただくなど、「このお店を始めて良かった」と感じる出来事も多いです。自由が丘にはセレクトショップも多く、洋服を求めて来られる方も少なくありません。たとえばコートを買うぐらいの金額で、『Shizuku Pearl』では一生身につけることのできる真珠のネックレスをお求めいただきます。そんな真珠の楽しみ方を、多くの人に伝えたいですね。また近年はインバウンド需要も高まっていますが、養殖真珠も日本を代表する宝飾品なので、ぜひ海外の方にもアピールしたいと思っています。
未経験からスタートした『Shizuku Pearl』ですが、最近感じるのは、「このお店に私の人生が凝縮されている」ということです。ビジネスの実務を行ってきた自分の経験や人脈、実家とのつながり、転職のたびに築いた仕事仲間やママ友との関係性…、そして家族や親族の協力や理解があったからこそ、誕生したお店です。それは言葉にできないくらい感動的なことで、日々その気持ちを強くしています。これから起業を考えている方にも、ぜひこの感動を味わってもらいたいです。
PROFILE
実家が三重県・志摩で真珠加工業を営んでおり、真珠が身近な環境で育つ。幼少期から将来は真珠を扱う店を開業したいと思っていた。大学卒業後は住宅設備メーカーに就職。その後、転職し、家業を手伝うことになるが、出産を機に退職。その後、企業の事務や経理といった仕事に従事していたが、真珠に関わる仕事にもう一度就きたいと考え、2024年2月に長く勤めた会社を退職する。以前から自由が丘に在住しており、「創の実」のことは開店の頃から知っており、これまでのオーナーから出店に必要な情報を収集するなど出店準備に着手。2025年1月、国産のあこや真珠専門店のアクセサリーショップ『Shizuku Pearl』をオープン。