「土地と人を感じる本」がテーマの書店

青熊書店

創の実 自由が丘

JIYUGAOKA

OWNER

岡村 フサ子

CHUBACHI EMI

感性が光る現代アート作品を常設と期間限定の展示で紹介

日本人ならではの美意識と現代的な感性を融合させた作家さんたちの
多彩なアート作品をセレクトし、展示・販売しているギャラリーです。
鑑賞するだけではなく、アートをもっと身近に楽しんでもらえる場所にしていけたら……。
そんな思いから、身につけられるジュエリーやストール等、日常使いできるアートから絵画まで、幅広いジャンルを紹介しています。
ぜひ気軽に足を運んでいただき、様々なアートの魅力に触れてみてください。

PICK UP

kaorinさんのカラフルなベレー帽とストール

kaorinさんはニューヨークなどで仕入れた海外の生地や日本の生地を組み合わせ、一点モノのベレー帽とストールを制作しています。360度いろいろな生地が使われているので、服に合わせて多様なコーディネートができるのがポイント。ストールも巻き方によってまったく表情が異なります。海外の生地も多く使っていますが、柄の使い方が派手になりすぎず、上手に品よくまとめているのが魅力。そこが日本の作家ならではの感性だと感じています。見るのと実際に身につけてみるのとでは印象ががらりと変わります。ぜひお店で手に取り、試してみてください!

OWNER INTERVIEW

中鉢 絵巳

CHUBACHI EMI

見るだけのアートではなく、もっと身近に日常を彩るアートの楽しみ方を紹介していきたい

幅広いジャンルで活躍中の15人の作家作品を常設展示で紹介

 私のギャラリーは現代アート作品の展示と販売をするアートセレクトギャラリー。特徴は、常設展示と期間限定の企画展示の2本立てということ。ギャラリーと美術館、両方の側面を持つ場所をめざしました。一般的なギャラリーは展示期間が短く、行きたくても行けないという声もよく聞きます。そこで美術館のように常時展示を設けることで、応援する作家さんの作品を多くの方に見ていただき、少しでも販売につなげたいと考えたのです。

 ギャラリーで紹介している常設の作家は15人程。ジャンルはさまざまですが、日本人の感性と現代的な着想を融合させた新しい美意識を感じさせる作家さんたちです。扱っている作品は、日常使いできる陶器やフラワーベースをはじめ、ストールや帽子、ジュエリー、絵画など。家で見た時にほっとできたり、身につけることで気分が上がったり、“日常を彩るアート”をテーマに幅広くセレクトしています。

 先日、さまざまな生地を合わせて靴下を制作している作家さんの作品を「かわいい」と言って買ってくださったお客様がいました。もしかしたら、そのお客さまにはアート作品を身につけるという意識はなかったかもしれませんが、こうしたきっかけを、アートを持ち帰る第一歩にしてもらえたらうれしいですね。そして、普段アートに馴染みのない方にも「アートって身近なものなんだ」と感じていただきたいなと思っています。

作家を応援したいという思いでギャラリーに挑戦

 もともと美術館やギャラリーで展示に携わる仕事をしており、いつかは自分のギャラリーを持ちたいという気持ちはありました。でも自分で店舗を持つとなるとやはり勇気が必要で、どうしようかなと迷っていたんです。そんなとき、仕事先のカフェギャラリーにいらしたお客様から教えていただいたのが「創の実」でした。運命的なタイミングだと感じ、応募しました。

 作品の制作や販売に苦労している作家さんを応援したい。その思いをギャラリー名にも込めました。「アズール ロゼ」は青いバラという意味です。青いバラの花言葉は、以前は「不可能」でしたが、実際に青いバラが誕生したことから「夢叶う」に変わりました。そんな花言葉は、まさに私の思いにピッタリ。このギャラリーでの展示が作家さんたちの夢を叶えるきっかけになってほしいと考えています。

日本の作家の魅力を海外に発信するのが夢!

 ギャラリーは、時間の経過を感じさせる昭和モダンな家具と西洋のアンティークを融合させた空間にしました。実際に置いてみるまでは不安でしたが、うまくマッチしたのでホッとしています。実は「創の実」に挑戦するにあたり最初に悩んだのが、どういう世界観の空間にするかという点でした。でも応募の過程で「日本人特有の美意識と現代的な感性との融合」というコンセプトを具体的に文字にしたことで、見えてきたのが現在の形です。頭の中のものを文章にする、それを実際の店舗に落とし込んでいく、そうした段階を踏んで具体化していくことがとても大事だと感じました。

 今後はギャラリーとしての認知度を上げ、「あのギャラリーにまた行ってみよう」と思ってくださるリピーターを増やしていきたい。そうすることで、自分が紹介する作家さんたちの認知度も上げていきたいですね。そのためにも広報に力を入れようと考えています。「創の実」では、経営支援だけではなく、ホームページやSNSの発信をはじめ、作品の撮影といった技術面なども支援していただけます。自分に不足しているスキルなので、そこをサポートしていただけるのはすごく大きいと感じています。
「創の実」を卒業したのちは、地方の作家さんとのコラボにも挑戦したい。そして、日本の作家さんたちの感性を海外に発信していくのが最終的な目標です。

 今回チャレンジして実感したのは、助けてくれる人がいることのありがたさです。「創の実」のアドバイザーの方をはじめ、中小企業振興公社の研修などでも、こちらから相談すると必ずアドバイスをくださる方や手助けしてくださる方がいます。でも、一人で悩んでいるだけでは誰も助けてはくれません。これから起業にチャレンジしようと考えている方は、どんどん周りに相談したり、考えていることを発信してみてください!

PROFILE

美術財団に10年ほど勤務し、広報や常設展示の企画などを担当。
民間ギャラリーに転職し、ギャラリーの企画や展示に携わったのち、フリーランスとしても活躍。
企画展示を通じて多くの作家と関わる中で、制作や販売に苦労している作家さんを応援したいという気持ちが強くなり、これまでのノウハウを活かして初めて実店舗のギャラリーに挑戦。
手探りながら、将来は日本人作家の作品を海外へ発信する方法を模索している。